相談・診断事項

サポーター登録建築士は次の9項目のような住まいづくりに対する、住民の皆さんからの相談に、原則として無料で且つ、現地に出向いて応じるものです。これは、建築士は専門職能として、建築物の設計や施工に携わる唯一の国家資格であり、この資格がなければ住宅をはじめとして建築は出来ない(100u以上)ことになっているのです。それだけ建築士は、住宅など建築に対する責任があるということです。多様化してきた住宅事情を受けて、出来る限りの住民への専門職能としてのサービスを行い、安全や環境を守ることにより責任を果たしたいという思いから、安全住まいづくりサポーター事業を行うものです。

@高齢化対応バリアフリー
物凄い勢いで高齢化が進んでいます。皆さんのお住まいがそれに追従できていないことが原因で、事故を招いたり、支障をきたしているケースが多くあります。段差の解消、廊下や玄関などの手摺の設置、また、出入り口扉の取替えなどにより、バリアを解消し安全な、高齢者対応住宅とする方法の相談に応じます。

A住まいのリフォーム
住宅を現代の生活様式にあわせる改修、老朽化に対する補強・改修、その他屋根の葺き替え、外壁等の補修、改修等の住まいのリニューアル等の相談に応じるとともに、現在問題になっているアスベスト問題にも対応したいと思います。
B住まいの耐震
皆さんのお住まいの地震に対する安全性の確認をします。目視による概略診断をすることや、簡単な診断用パンフレット「誰でもできる我が家の耐震診断」を用いて皆さんが出来る方法があります。その指導もいたします。これらは概略安全性の目安をつけるためのものですが、確実な耐震診断を希望される場合は、有料となりますが一般診断、精密診断ができるようになっています。我が家の地震に対する安全・安心の確認のため利用して下さい。
C福祉住環境
高齢社会の住宅内外の環境について、@やAなどの場合も含めて、福祉的な面から住環境整備をコーディネートするもので、障害者が自立した生活できる住宅の整備促進をするものです。例えば、ある種の障害をお持ちの方に対して、住宅環境(扉、床、家具配置など)をそれに合うものにして、障害によるハンディを軽減し、安全を確保したりするものです。これには、介護保険による融資がありますが、この資格を持っているサポーター建築士は、独自で申請も出来ますが、ケアマネージャーと協議して行うことが一般的だと思います。その場合の手続きなどは有料となりますが、十分効果は期待できると思います。
Dシックハウス症候群
新建材といわれる物にはその製作時に、接着剤など人体に有害な物質を使用したものがあります。床材・壁材・天井材などベニヤに代表されるものですが、有害物質が長期間にわたり発散し、人によってはひどい症状を引き起こします。現在は法律により規制がかかり、その製造も使用も少なくなりましたが、規制前の状態による影響は残っているものがあります。その有害物質の排除方法、発散状況測定などの相談に応じるものです。
E設計・施工に関する事項
設計図や見積書は一般的に技術的な内容、または技術用語が多くなっています。一般の人には理解しにくい面が多々あると思われます。その解説や相談に応ずると共に、設計や施工についてのアドバイスを行い、建築上のトラブルを解消することを目指しています。
F防火、防犯に関する事項
防火、防犯については、住民の人命や貴重な財産の保護を図るための方策について、構造上や施錠についての相談に応じます。
G敷地選定に関する事項
住まいづくりは敷地選びからとも言われます。新築の場合はまず敷地を充分検討することから始まります。敷地選考に対する健康上、構造上、および関係法令などを勘案した相談に応じます。
         

以上全般にわたり、一人のサポーター建築士が対応できるものではありませんが、佐賀県住まいづくり安全サポーター建築士は約200人の組織であり、それぞれに堪能な専門建築士がいます。そのネットワークを活用して的確な相談に応ずることができます。
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